「ミステリマガジン」(早川書房)の2007年9月号(2007/07/25売)の特集は、“本に殺されるなら本望”!!

蝉の声が聞こえ始めたこの時期、夏の読書選びにお役立ちの特集が各紙誌でも展開中ですが、 「ミステリマガジン」2007年9月号(2007/07/25売)では大胆にも“本に殺されるなら本望”特集を掲載!
“ビブリオ・ミステリ”の大特集を行っています。
“ビブリオ”とは、“BIBLIO”とは、“聖書(BIBLE)”の元となった言葉で“本の”とか“聖書の”という意味で、“ビブリオ・ミステリ”=“本にまつわるミステリ”とのこと。

「ミステリマガジン」のブックガイドでは、
@古本屋や司書、編集者など、本に関する職業の人物が主人公となっている
A図書館、出版社、書店など本に関わる場所が主たる舞台になっている
Bトリビア的登場ではなく、作中で特定の本(及びその背景)が、重要な役割を果たす
C作中でとりあげられた本の構造が、小説全体に影響を及ぼす
という必要(@〜B)・十分(C)条件の定義を掲げて、21冊をセレクト。
特集では他に、古書研究家でもあるリック・ゲゴスキー氏が稀覯書の著者の逸話や来歴、コレクター間の取引状況等の薀蓄や内幕を紹介するイギリスのラジオ番組ホストを務めた際に生まれたエッセイ集「トールキンのガウン」(早川書房刊:まもなく刊行予定)からの抜粋や、「古書屋探偵の事件簿」(東京創元社刊)の紀田順一郎氏や古本屋を営む家族のホームドラマ「東京バンドワゴン」(集英社刊)の小路幸也氏によるエッセイ、ルース・レンデル氏のビブリオ中篇小説なども掲載。
夏休み読書のヒント満載です。

また今号は、人気の“レイモンド・チャンドラー新訳シリーズ”では、三川基好氏訳による「スマートアレック・キル」が登場。私立探偵の“ダルマス”が映画界と裏社会の暗い繋がりに巻き込まれていく今作は、清水俊二氏が「殺しに鶏のまねは通用しない」、稲葉明雄氏が「うぬぼれた殺人」(「フィリップ・マーロウ―世界の名探偵コレクション 10」(集英社刊)等に収録)として訳されている作品ですので、新訳との比較読書もお薦めです。
第2回本格ミステリ大賞と第55回日本推理作家協会賞をW受賞した「ミステリ・オペラ 宿命城殺人事件」「マヂック・オペラ 二・二六殺人事件」(共に早川書房刊)に続く、山田正紀氏の“オペラ3部作”の最終幕「ファイナル・オペラ 呪能殺人事件」の連載もスタート!お見逃し無く!

(2007.08.03)