新聞社3社のニュースポータルサイト“あらたにす”、デビュー!

昨年の「週刊ダイヤモンド」9月22日号でスクープされ話題となった日本経済新聞、朝日新聞、読売新聞の3紙共同プロジェクトによる新しいニュースのポータルサイト“あらたにす”が、2008年1月31日に公開をスタートしました。
日経・朝日・読売インターネット事業組合が開設した“あらたにす”は、その日の3紙の記事の1面、社会面、社説等を読み比べることことができるのが特徴。
見出しと冒頭部分が比較できるように横並びに掲載され、続きの全文は各社のニュースサイトで読むことができ、朝刊記事は午前7時過ぎに、夕刊記事は午後4時過ぎにサイトにアップされていきます。(3紙の東京本社発行の最終版を中心に編集)
ブログにより読者だった人々からも情報発信が簡単にできるようになり、ニュースを含む情報の在り方が益々問われるネット時代に、あえて新聞社がプロとしての独自の意見を横並びに掲載し、読者に選択させ切磋琢磨していくというのは、これからの新聞の存亡をかけた、とても興味深い試みです。
もちろん書評の一覧を見ることのできる“書評”の比較ページもありますので、ぜひチェックしてみてください。
他にも、学者や財界人、文化人、ジャーナリストら様々なジャンルの著名人が“新聞案内人”となり、新聞評やメディアに関するコラムなどを記した“新聞案内人”のページや、各社のイベント紹介のページもあり、新聞の楽しい読み方やニュースの見方を知るきっかけ作りの場としても、様々な利用の方法がありそうです。

ニュースの触りだけを眺めるのではなく、その裏にある真実や問題点を考えることができなくては、これからの時代を生き抜くのは至難の技・・・のはず。言葉遊びではない情報収集と発想転換能力を持つ思考が求められる時代が訪れていることに早く気づくためのきっかけになることができればいいのですが・・・。
サイズ変更してもまだまだ小さい文字サイズと、少々堅めのトップページが少々気になります。
中学生ぐらいから読んでみようと思えるような、わかりやすさをもう少し追求してもよかったのではないかと思われます。
また新聞のポータルサイトを目指す以上、日本の新聞のすべてが比較されていた方が読者としては嬉しいところ。いろいろな裏事情、思惑もあるのだとは思いますが、全紙の掲載も期待したいところです。

**“あらたにす”とは、、「新しくする」の古語で、ロゴ表記は「新s」。「新(new)+s=NEWS」の意。日本経済新聞、朝日新聞、読売新聞の3紙の叡智を結集し、新しいことを次々生み出していきたいという願いが込められているそうです。
春を目処に、各種コンテンツ・機能を増強予定とのことですが、初日の閲覧数は157万件。
目標月間閲覧数は400万件、好調なスタートに、これからの展開も注目!

★“あらたにす”へはこちらから
★“あらたにす”の書評ページへはこちらから

また折りしも1日には、米国マイクロソフトが米国ヤフーに446億ドル(約4兆7500億円)で買収を提案したばかり。もしも世界最大のソフトウエア会社であるマイクロソフトとインターネットの草分け的存在のヤフーの経営統合がありえたとすれば、その売上はグーグルの6割ほどの年間94億ドルとなり、IT業界の勢力図が大きく変わっていく可能性も多大。
検索から読みたいページを探るグーグル方式とポータルサイトから辿るヤフー方式のどちらが読みたいページへの辿る主流になっていくのかも気になります。

他にも昨年の11月19日に米国アマゾン・ドット・コムが発売した電子書籍端末“ Amazon Kindle(アマゾンキンドル)”の存在も気になるところ。
「フォーサイト」1月号によると、外観はソニーの“リブリエ”と変わらないながら、米国携帯電話業界3位のスプリント・ネクステルの通信網を使用した通信機能を兼ね備えたことで、「ニューヨーク・タイムズ」や「ウォールストリート・ジャーナル」等の大手8紙と欧米3紙と「タイム」や「フォーチェン」等8誌が有料購読することができ、日刊紙ならば毎朝、週刊誌ならば週に1度、“キンドル”が自動的にダウンロードしてくれ、しかも通信費はアマゾン負担(アマゾンキンドルのサイトとウィキペディアのサイトのみ無料)というご機嫌なシステムなのですから、羨ましい限り。
著作権保護目的のコピー制限による不便は気になるものの、その不便分としてデジタル書籍は1冊10ドル、新聞も宅配の6割引(「ニューヨークタイムズ」では14ドル)というのですから、Web購読よりも更に安い驚きの価格で販売。米国では390ドル(約4万4千円)ながら、昨年のクリスマスの目玉商品となり、発売から3週間後も在庫切れが続いたという話題の商品となっています。
残念ながら通信方式の違い等により、日本ではダウンロードすることはできず、当面は米国内のみの限定販売。日本ではデジタルの著作権の問題もクリアになっておらず、少々時間がかかりそうですが、世界は新聞・雑誌の新たな電子化が着実に試みられています。

★アマゾン・ドット・コムの“キンドル”のページへはこちらから

昨年後半には、日本独自の宅配のシステム等を中心に新聞崩壊をテーマとした書籍や雑誌が数多く発売されましたが、その根本には新聞のみならず情報が溢れるあまり鈍感となり、考えることを放棄したかのような人が増えてきていることに問題があるのではないでしょうか?
日常の身の回りのことだけではなく、世界や地球の範疇までで起っている現実を知り、考えなくては、人類の未来は失われてしまいそうで心配です。
偏りなく正確な情報を集めることや自分自身のアンテナを張るための情報源や情報収集の方法については、常に意識をしておきたいものです。

(2008.02.04)