旧ソ連時代の約100冊の絵本と原画1000点を紹介する
世界初の本格的展覧会“イリヤ・カバコフ:世界図鑑 絵本と原画”が開催されます!
神奈川県立近代美術館 葉山:2007年9月15日〜11月11日


現在は、ニューヨークを拠点に、天井、壁、床、オブジェ、光、色などの要素を結合し旧ソ連の日常を記憶の空間として再現した“トータルインスタレーション”という現代美術の作家として知られ、国際的に活躍しているイリヤ・カバコフ氏(1989年以降はエミリア氏と共に活躍)ですが、旧ソ連時代には非公式芸術家として活動しながら、共産主義体制の中での絵本挿絵画家としても生活していました。
今回の展覧会では、当時に絵本の挿絵画家としてカバコフ氏が創作した約100冊の絵本と、その原画約1000点が、展示・紹介されます。
彼の空想力豊かな絵本の世界がここまで本格的に紹介されるのは、世界で初めての試み。
アンダーグランドなロシアの現代美術アーティスト、カバコフ氏の過去の記憶やその原点を垣間見ることのできる展示会でもあります。
展示数が膨大なため会期の前半(10月14日まで)と後半(10月17日から)では大半の作品が入れ替わり、カバコフ氏とボリス・グロイス氏との特別対談やカバロフ氏の研究者としても知られる鴻野わか菜氏による記念講演会なども企画されていますので、計画的に何度か来場されることをお薦めします。
**ボリス・グロイス氏は、「全体芸術様式スターリン」(現代思潮新社刊)の著者であり、カバコフ氏とのコラボレーションを手がけることも多い、ポストモダニズムの批評家・芸術理論家。
**鴻野わか菜氏は、ロシア現代文化、児童文化、映画における国家・祝祭・民族の表象の研究も行う千葉大学文学部准教授。日本ロシア文学会奨励賞受賞の経験もある日本ロシア文学会会員。カバコフ氏の歴史が最も良くわかると言われる沼野充義氏編著の「イリヤ・カバコフの芸術」(五柳書院刊)の共訳を手がけ、2004年に森美術館で行われた展示会“イリヤ&エミリア・カバコフ 私たちの場所はどこ?” のカタログとして記された「私たちの場所はどこ?(WHERE IS OUR OLACE?)」(淡交社刊)でも共著者、他にも「BT美術手帖」(美術出版社)等に“不思議への扉−−イリヤ・カバコフの絵本”(2002年)等カバコフ氏の研究を寄稿しています。
**現在のイリヤ・カバコフ氏は、現代社会や美術システムへの言及や人間の想像力を引き出すための大規模プロジェクトを次々と展開中。日本でも1999年に水戸芸術館で 大掛かりなプロジェクトによる個展“シャルル・ローゼンタールの人生と創造”を開催、その後も2004年には森美術館(六本木ヒルズ森タワー52階)で“イリヤ&エミリア・カバコフ 私たちの場所はどこ?”を開催しています。

★Ilya & Emilia Kabakov‐イリヤ&エミリア・カバコフの公式サイトへはこちらから。 

■日時:2007年9月15日〜11月11日
      9:30〜17時(入館は16時30分まで
     ***お出かけ前に、休館日等の詳細は、下記サイトでご確認ください!
■場所:神奈川県立近代美術館 葉山

■関連企画展
    1. イリヤ・カバコフ氏とボリス・グロイス氏との特別対談
      日時: 9月15日(土曜)13:00〜14:30
      会場:神奈川県立近代美術館 葉山 講堂
      **要予約(定員60名)が必要です!
      締め切りは9月7日(金曜)17:00までFAXで受け付け

    2. 鴻野わか菜氏による記念講演会
      日時: 10月13日(土曜)14:00〜16:00
      会場:神奈川県立近代美術館 葉山 講堂
      **要予約(定員60名)が必要です!
      締め切りは10月5日(金曜)17:00までFAXで受け付け
      **申し込みの詳細は、神奈川県立近代美術館の詳細ページを参照してください。

    3. 他にも学芸員さんによるギャラリー・トークが9月29日と10月27日の両日、14:00〜14:30に展示室にて行われます。
      カバコフ氏の知られざる世界を教えてもらえるかも・・・。こちらは予約の必要はありません。

世界に先駆けて、イリヤ・カバコフ氏の原点でもある旧ソ連時代の絵本たちを観に行ってみませんか?

★神奈川県近代美術館の公式サイトへはこちらから。

(2007.09.04)